昨日(7/31)、NPO環境保全米ネットワークによる福島県特別栽培米の認証業務を受査致しました。実は昨年を以って「JA全農福島」が公式説明も無く認証業務を停止いたしました。全農福島から引継ぎ先として宮城県の「環境保全米ネットワーク」の紹介を受けましたので、この認証団体に申請していた次第です。
「JA全農福島」が認証業務を停止したのは採算性の問題だと推測しています。特栽農産物認証を受ける生産者が激減しています。「手間暇ばかりかかり収益にならない!」これが最大の理由でしょう。もはや特別栽培農産物が高く売れる時代ではないのです。まして、近年の物価高、消費者側も価格に敏感になり「安心・安全」だけでは価格差を受け入れてもらいにくい現実があると思います。
ですが私にとっては違うのです。一度もお会いしたことが無いお客様に対し、信頼と安心を支える価値がこの「認証」にあると考えています。認証を取得することが目的ではありません。認証を受け続けることによってお客様との約束・信頼を守り続けることが私の使命?かと考えています。
若い頃、両親・親戚に逆らい、そして余計な心配を掛けて農薬に頼らない米づくりに邁進・農協への米出荷を取りやめ自主販売と・・・自分のやりたい道を選びました。今さら慣行栽培に戻す気もありませんし、やりたいとも思いません。時代が変わっても安全と品質へのこだわりは変えたくありません。
特別栽培脳案物の認証を受けるには、(1)栽培計画書作成、(2)農薬・肥料資材の使用記録、(3)資材の伝票保管、(4)現地監査対応、(5)出荷数量の管理、ほか多くの事務作業が要求されます。
今回の認証(受査)審査内容は、「書類確認」「記録確認」「圃場確認」「施設確認」「現地確認記録」「その他」といった所です。
認証団体にマニュアルがあるのは当然ですが、審査する方々も専門知識を持つ審査員であり、なおかつそれなりの経験を積んでいますので、裏付けの無い口頭だけの回答では納得(受理)しません。
例えば、申請面積;地番や面積は固定資産台帳や共済細目書を提示します。管理日誌・管理記録はその根拠となる手帳やカレンダーで証明します、また肥料や培土は納品書・領収書などの伝票で資材名称や数量などを提示します。
現場においては施設や機械の保管状況、収穫物の保管場所、収穫から出荷先までの数量管理とトレーサビリティー、圃場看板の設置、畦畔などでの除草剤散布有無など確認されます。なおかつ確認責任者(第3者であって認証団体ではない)を設けて現地確認も要求しています。
非常に面倒に感じます。書類審査や監査の負担は大きく、特別栽培に取り組む農家が減るのも理解できます。とはいえ当農園にとっては、安全性を公正・中立な認証団体に確認してもらい、客観的な証明をもらうことでお客様との信頼を守ることがFARM巌峯寺の生命線かと思っています。
長年取り組んでいますので、今回も問題点や指摘事項は一切ありませんでした。秋には「認証書」並びに「特栽シール」を戴けると勝手に思っています。
ニュースでも取り上げられていますが、今季コメの民間在庫量は243万トンと言われています。業者はこの古米を売りさばこうとしますので、今秋の新米米価は全国的に急下落するのは鮮明になっています。来季は290万トン越えが想定されていることですさまじい離農を招くでしょう。
最後にこの認証を続けられるのも、毎年FARM巌峯寺を選んでくれる皆様のお陰です。これからも安心して召し上がっていただける米作りを続けていこうと思っています。
