食味値なぜ落ちた。
2021,11,30 17:57
今季、計測による食味値を87ptと落としてしまいました。
周りから笑われても収穫量を度外視して食味第一で取り組んできました。ですから内心は穏やかではありません。
データを見ますとタンパク質が高めに出ていることで落としているようです。直線的に見て肥培管理に問題があったと考えられます。
開花・受粉後、1ヵ月以上の長雨が続き日射量が極端に不足、窒素分を完全に消化できなかったのか?有機肥料は分解という工程を踏んでからの肥効、よって天候をにらみながらの施肥では遅いのです。従って非常に難しいところがあると思っています。。
昔の様なミネラルを多く含み、滋味深くも美味しく、そして農薬を極限まで減らした安全なお米作り!いわゆる有機栽培米・特別栽培米を目指してきました。あれこれと先駆者の著書も読みました。直にお会いしてお話も聞きました。自らボカシ肥料も作ってみました。その結果たどり着いたのが今の「米糠を主体としたミネラル分を多投した肥培管理」です。
窒素・リン酸・カリウムなどは肥料に含まれていますので供給に何ら問題は無いと思っています。マグネシウムやカルシウム・ケイ酸等も意識的に投入しています。問題は微量要素である鉄・マンガン・ホウ素・亜鉛・etcの補給です。これには「米ぬか」および「海底泥(ミネラル土)」の投入で補う工夫をしてきました。
すべて、これらは添加物の無い、化学的合成の無い肥料を吟味して使用しているつもりです。
圃場にはバランスよくミネラルを供給しているつもりでいますが・・・別な視点から見て、これらを根が吸い上げているのか?吸収できる健全な根ができているのか?そこは疑問符が付いて分かりません。
ただ言えることは「まだまだ観察力が足りなく、稲の思いを感じ取っていない!」というところを知った次第です。