FARM巌峯寺日記(前期)

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■10月

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 イセグリーン到着  イセグリーン散布  ミネグリーン買付  ミロネクトン
土づくり U.jpg  イセグリーン散布作業.jpg ミネグリーン買い付け.jpg ミロネクトン.jpg

■10月初旬「稲刈り」が完了。すぐに新たな【当農園の米作り】が始まります。

●【イセグリーン】とはイセ食品が販売している発酵鶏糞の商品名です。採卵鶏ですが飼料には抗生物質を一切与えていません。こんな発酵鶏糞てあります!?

大腸菌・サルモネラ菌・黄色ブドウ球菌フリーかつ農薬もフリー。この様な発酵鶏糞にはなかなか出会えません。小生は幸せ者です。

●成分が凝縮された化学合成肥料と比べ有機質肥料のケースでは2倍ー5倍の物量を投入しなければ同じ肥効を得られません。その労力と時間はかなり大きなものとなります。

●【ミネグリーン】とは一言でいえば「太古の海泥」です。数千万年前は海底だった福島県棚倉町で採掘されています。

小生宅から車で約1時間の所、こんな近くで本袋20kg当たり二酸化ケイ素(SiO2)を55%も含む貴重な土壌改良材を購入出来るのは本当に幸運です。

 貝類・藻類・海草・プランクトン・魚などの死骸が積み重り、軟質多孔性でミネラルを豊富に含んだ天然資源土(ミロネクトン)です。

ちなみにヨーロッパ産海泥などよりミネラルが多種、かつバランス良く含まれていることが報告されています。

■当農園は吟味した有機質肥料を秋口に投入し、分解する時間を持たせなじませて「土づくり」をしています。


■11月
 耕耘(秋処理)  村道舗装工事  ロータリー爪交換  側溝作り(手掘)
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●「イセグリーン」及び「ミネグリーン」を散布し耕耘をして秋処理完了となります。「稲わら」はケイ酸の塊ですので田んぼから持ち出すことはもったいないことです。春先までに稲ワラを分解させたいのですが思う様に東北地方は気温が上がらず微生物が働いてくれません。

 例年の如く耕耘は深さ5pから8pの残耕を意識しています。深く掻けば掻くほどコナギが活性化するのです。休眠している雑草種子は刺激しないようにします。

●今季は田んぼへ通う道路の舗装工事を行いました。道路が良くなるうえに草刈りの必要性が無くなります。ご近所から16名の参加を戴きました、ありがとうございました。

●3年ぶりにロータリー刃を交換してみました。今回は「耐久性1.5倍のゴールド爪」を購入。その振れ込みは本当なのか?身をもって検証してみます。そのついでにロータリーのギアオイルも交換してみました。

●湿田で沈車の恐れがあった道地区水田に側溝を作りました。スコップのみで110mを掘るわけですが手の皮がむけて痛いうえに飽きてしまいます、3日間を要して掘りました(この現代に置いて手掘りとは友人も呆れたようです)。


12月
 冬季アルバイト  柚子玉収穫  地下配管の清掃  抜き作業
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地下配管の清掃作業.jpg 厳冬時期を迎えての水抜き作業.jpg

●冬季はある企業の米穀部で3日/週パートタイマーで働いています。フォトはお米480袋をトラックに積み込んで本社に戻るところ(米屋の積載オーバーは当たり前です)。

 20代のころ、「大型自動車」と「フォークリフト」の免許を取得していたのがこの歳になって活かせるとは・・・資格は有難いものです。

●12月22日は「冬至」、霜が落ちない内に取ると皮肌が奇麗だと言われています。それはともかく遅くとも1週間前までには収穫し希望するお客様に発送致します。

残った柚子玉はお袋が道の駅(直売所)に持って行き販売。これがまた面白い様に売れるのです。

 柚子玉の収穫は簡単ではありません。フォトの様に「トゲ&棘」で武装しています。顔は勿論のこと身体中傷だらけになるのです。小生もやっと近年慣れてきました。

●当地域の水田では阿武隈山系清流水を地下配管で引き込んでいます。その配管のメンテナンスを毎年12月に行います。

●NO,4フォトは配管内に残っている水を抜いているところ。この厳冬の中での水抜きが「配管破裂や亀裂」を防ぐのです。


■1月
チェーン除草機改良
 部品修理  畦畔修  樹木伐採
 チェーン除草機改造U.jpg  カゴ車輪整備.jpg  畦畔整備U.jpg 柳伐採.jpg

●チェーンの太さを従来の4.5φから6.5φに変更しました。くさり重量だけで35kgはあると思います。3p間隔で77本、50p長のチェーンを装着しました。

●トラクターは購入から24年のシロモノ。メンテしながら長持ちさせますが、部品が製造中止の場合もあります。カゴ車輪の受け部はすでに製造していないようです。近くの鉄工所に相談したところ、全く問題なく受け部(凹部)をオリジナルで制作並びに溶接してくれました。

●モグラ・ザリガニのいたずらにより畦畔からの水漏れが頻発。以前から気になっていました。今回、建設企業の重機にて畦畔を走行鎮圧してもらいました。水漏れのひどい傾斜部は重機ヘッド部分で叩いてもらいました。

●河川周辺の田んぼは柳の木が繁茂、累積受光の少ないところ(日陰げ)のイネは登熟が悪く倒伏する年もあります。冬季は暇ですので思いっきり伐採してやりました。【本当に気持ちいいですーー】


■2月
育苗培土買付 マスコミ掲載 研修会参加 憩いの場所
JAS有機培土.jpg 現代農業2016年4月号.jpg ステップUP研修会V .jpg
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●栃木県鹿沼市へ「JAS適合有機培土」を買い付けに行きます。トラックをレンタルし高速道路を利用して調達してきます。100%有機にこだわるとコスト高になるのは致し方ないのです。

●当農園の「育苗プール作り方」が現代農業16年4月号に掲載されました。

●福島県有機農業推進室のご案内で「ステップUP研修会」に参加。今回は「ボカシ肥料の作り方」というテーマで80名ほどの参加人数。

●NO,4フォトはレストラン「ピーターパン(peter-pan)」。小生の音楽仲間が経営しています。ピアノはプロ級の髭の大将が出迎えてくれます。農作業が飽きたら汚い作業服のままお邪魔します。全く気を遣いません。


■3月(米作りスタート)

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苗床作り開始 入水代掻き 均平・型枠設置  プール完成
砕土工程.jpg 苗床均平取り.jpg 2015型枠取り.jpg 育苗床完成2015,04,11.jpg

●3月初旬、プールの床づくりを始めます。鉄パイプで型取りしてパワーカルチで土壌の砕土を始めます。鼻水を垂らしながらの作業となりますが逆算しますと今の時期から始めないといけません。

●入水しカルチで代掻きを行います。目的はプール床の均平です。トロトロ状態にして乾燥を待ちます。その間3週間・・・これがネックなのです

●歩いて土面が沈まないことを確認。高さ10cmの枠板をピンでとめます。

●漏れ防止のため下側にビニールシート、上面にブルーシートを2重に敷き詰めて完成です。

■ここまでのコストや労力は馬鹿になりません。しかし無農薬栽培はプール育苗で無ければ成功しません。過去の痛すぎる3年間の失敗から学びました。

温湯消毒 塩水選処理  種・催芽  催芽完了種子
 温湯消毒.jpg  比重1.17塩選水.jpg 2016催芽.jpg 鳩胸種子.jpg

●60℃の温湯に9分間浸水。非常に緊張する作業です。育苗ハウスに病原菌を持ち込まないことが一番重要、農薬に頼らない育苗では必須であると考えています。

●早く溶かしたい為に暖かい水40リッターに食塩15kgを投入して比重1.17の塩水を作ります。モミが浮くということは籾殻と玄米の間に隙間があるということ、充実した種子ではありません。比重1.15ではなく1.17で行うとかなり浮きますが「ズッシリ」とした健丈な種子だけを使いたいのです。

●塩を洗い流して浸種・催芽工程に入ります。昔は山奥の清流に浸していましたが水温が6℃と低く発芽が遅れることで「アクアシャワー」を購入しました。

●催芽;この機械で水温を23℃に設定、大量の酸素供給が可能ですので発芽のばらつきが無いようです。

 

■4月
 畦塗り作業  ツバメさん  入水 一次代掻き
 2015畦塗り作業.jpg 2017ツバメ.jpg 阿武隈山系清流水の通水.jpg
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●畦塗り作業は3月下旬より行います。他農家からの委託分もありますので例年より早く開始しています。過去の経験上、降雨があった翌日が土壌の水分具合が良く締まった畔が出来る様です。

●4月6日、自宅軒下に「ツバメ」を確認しました。良く小生宅を忘れずに来てくれたものです。しかし日本の住宅事情や人の考え方は変わって来ています。東南アジアから日本へ7,000kmも飛翔、子育てを開始する矢先に追い払われる現実が多々あるようです。

●阿武隈山系清流水をダムでせき止め、地下配管で当地区のファームポンドに引き入れます。そこから各田んぼへ供給、夜中に水引きする作業が減り非常に便利ですが、この水も購入しています。当農園では110,000円/年を支払っています。

●1次代掻きは4月初旬より開始、その後湛水状態で1か月以上放置します。雑草の発芽を待ちます、そして2次・3次代掻きで発芽種子を叩くのです。

 

 天然土混合  土入れ 種播き作業  育苗開始
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育苗箱へ土入れ作業.jpg  2013年種まき.jpg
2017年種まき作業.jpg

●ミネグリーンを圃場だけでなく育苗にも活用。ミネグリーン100g/箱当たりを有機培土と混練して投入しました。ケイ酸による根張りの変化や細胞壁の固さをを注視してみます。

●土入れ作業;以前に播種10日前に土入れしましたが、出芽勢が良くありませんでした。検証の意味でも今回3日前にしてみました。

●種まき作業(4月中旬);家族・親戚の援助を受け行います。ここ数年気温も高く良天の下で出来たことは非常に幸先が良いことです。播種量は90g-100gの薄播きとしています。

●ビニールハウス内に並べて育苗開始となります。これからの温度管理は非常に気を遣います。とにかく高温にして芽を焼いてしまえばすべてパー、緊張の日々が訪れました。

 8日目  10日目  14日目  32日目
播種日から8日目.jpg 10日目の苗U.jpg 20日目の苗.jpg 播種日より32日目の苗.jpg

●播種してから鞘葉が土の上に顔を出すまでは本当に待ち遠しいものです。

●出芽してからの「スクスクと育つその勢い」に、小生が逆に元気をもらうのです。

●日々変化・成長していく苗にいつの間にか、朝早く起きて水をやるのが楽しみに変わってくるのです。

●【苗半作】【苗8部作】と昔から言われていますが小生も同感です。やはり良い苗を作りませんと後々の収穫量や食味に大きな影響を与えるようです。

 

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FARM巌峯寺日記(後期)

■5月

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2次・3次代掻き 雑草すくい 巨大苗運搬 田植え
二次代掻き(道地区水田).jpg 二次代掻き後のコナギ.jpg 田植え当日の苗.jpg 田植えスタート.jpg

●1次代掻きから3週間後に2次代掻きを行いますが、雑草の発芽・成長具合が今一つです。やはり東北は寒い!もう少し春先の気温が高いと面白い様に雑草が発芽するのですが・・・。

●2次代掻き・3次代掻きで発芽したコナギ・ヒエなどを土中に埋め込みます。また浮いた雑草・種子は排水口から用水路へ、畦畔に張り付いた雑草は網ですくい取ります。

●田植え前日にプールの水抜きを行い苗箱を軽くしておきます。4.0葉-4.5葉の巨大苗を田んぼに運搬します。これが一人だと本当に面倒な作業なのです。

●最終代掻きから3日以内の田植えを心がけています。除草剤を投入しない水田は雑草発芽より苗活着を優先させないと後で痛い目に遭います。

 

 応援(年配組) 
 応援(若者組)  打ち上げ  補植
応援部隊.jpg 田植え応援U.jpg 田植えの打ち上げ.jpg 補植作業.jpg

●「田植え」はセレモニーだと思っています。事前に応援依頼をしておくわけですが当日までに「田植え可能な水田」を作らなければなりません。これが結構キツイのです。

●しかし応援部隊には感謝・感謝です。田植え作業を一人で行うことは非常に効率が悪く、そして困難を極めます。

●田植え後は恒例のバーベキュー。皆様本当にお疲れさまでした。

●本当は補植もお願いしたいのですが・・・気が弱くて言い出せません。

 

■6月
 看板設置  初期チェーン  中期チェーン  浮いた雑草
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2014年チェーン除草.jpg 第2次除草.jpg 浮いたコナギ.jpg

●今季も福島県に【特別栽培農産物認証】申請をしました。よって圃場に看板を設置します。田植え後から収穫まで3度、監査を受けることになります。

●田植えから4日目以降に1次チェーンを投入します。田んぼの発芽具合にもよりますが根の張らない内に対処しないと後悔するのです。

●1次チェーン投入後は5日おきでチェーンを掛けたい!と思っています。そのペースだと雑草の根が張らず、面白い様に水面に浮いてきます。

●チェーンを引くのは苦しいのですが、「浮いた雑草」を見るとその労苦が報われます。


■7月
最終除草機 株間除草機 マメトラ 溝切り作業
大竹製作所製MJ-3.jpg 株間除草機.jpg 豆トラ.jpg 溝切り作業(7-12).jpg

●コナギが4葉・5葉になり根を張ればチェーンは通用しません。最終的にこの3連式パワーカルチを投入します。当然、イネの根も痛めるようになります。それよりデメリットは深く掘るために下層で休眠していた雑草種子が発芽して来ることです。

●条間はカルチで対処できますが株間は雑草だらけになります。株間対応のカルチを制作しました。しかし2連式では広い範囲は無理であり局所的に使用しています。

●NO,3フォト溝切機は2011年に購入したもの。コンパクトで非常に軽量です。しかしエンジンは強力。40℃近くの炎天下で小生体重を乗せて走るのです。

●水抜きしてから数日後、排水を容易にするために溝切りを行います。この作業を実施することで排水性が良くなりコンバインでの収穫がスムーズに行えます。

8月以降田んぼに入れませんのでこの「溝切り」は非常に大切な作業と捉えています。


■8月
草刈り作業  水不足対策  稲作研修会  イネの花
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ポンプアップ作業.jpg
稲作技術検討会.jpg
高野地区イネの花.jpg

●年間4度ほど水田周辺の草刈りを実施します。農機具メーカーも次々と優秀な機械を作ってきます。この草刈り機はベストヒット商品であり労力軽減・時間短縮が図れます。

●ここ数年、異常気象(少雨)によりダムからの用水を止められる年が増えてきました。飲料水の取水が最重要ですので灌漑用水は二の次になります。そんな時は水揚げポンプの出番です。

●福島県有機農業ネットワーク主催の稲作勉強会に参加しました。小生は会員なっておりませんが勉強会には福島県を代表する有機栽培実践者がズラリと顔を揃えます。

●8月はイネの花が咲く時期です。咲いている時間はほんのわずか、その期間降雨などありませんように祈っています。


■9月
 落水 
 今季の出来は?  一穂粒数282  倒伏防止柵
落水.jpg 高野地区(楽園)水田.jpg
一穂粒数-282粒V.jpg 倒伏防止柵U.jpg

●9月初旬の落水。コンバインが沈車しない様田んぼを固めていきます。用水路に抜いている水がキレイだと思いませんか?微生物が水を浄化してくれるのです。

●ただいま登熟期。イネは開花して受粉すると登熟を始めます。丸々と太ったお米になってもらいたいものです。

●引き抜いた1穂の粒数を数えてみると282。どの穂も150粒以上はありそうです。頭が重いと倒伏を心配してしまいます。

●樹木にさえぎられ日照が不足する箇所はどうしても軟弱徒長傾向になるようです。コシヒカリの平均高さは80cmと言われます。倒伏が予想される個所に倒伏防止柵を設置します。当然のこと農閑期に樹木伐採を行います。

 

■10月
 刈取り収穫  籾摺り・調整  色彩選別  出荷作業
H26年度コシヒカリ収穫.jpg 籾摺り・調整.jpg 色彩選別後.jpg お米出荷jpg.jpg

●コシヒカリの収穫作業。おいしいお米になったのか?どれくらいの収穫量か?気になるところです。

●収穫後の「乾燥・籾摺り・計量・袋詰め」作業。

●これ以降、福島県から義務付けられている「放射能全袋検査」を実施、その後色彩選別機にて石や金属・ガラス等の異物・不完全米を除去します。

●外部分析機関にて「もう一段上の放射能検査」「残留農薬」「残留有害重金属」「食味値」検査を行い出荷スタートとなります。

※農家直販をスタートしてから品質に関するクレームは一度も戴いておりません。

 

 

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