2020年出穂
2020,08,20 15:15 フォトはクリックで拡大
6月は梅雨時期ということで日照不足はしょうがないと思っていましたが、7月に入っても曇りや雨の日が続き日射光が無くて本当に心配したものです。
今年7月の日照不足は【戦後最悪の大寡照】と気象庁の気候統計で発表されました。
しかしながら8月に入り強烈な暑さが続いており稲作農家にとっては救われました。8月はイネの開花・受粉の時期で降雨が無いことは有難く思っています。
上記フォト4枚は昨日(8/19)撮影したものです。長雨が続いたことでイモチ病の発生を懸念していましたが全くありませんでした。
見回りして気づいたことは「カメムシが居ない」ことと「内頴褐変病が無い」こと。はて?どうしたことでしょう?バッタは例年同様にいるのに!不思議なことです。
殺虫剤など散布しませんので出穂時期はカメムシの天国です。穂や茎に口ばしを刺してチューチュー吸っているのですが・・・6月7月と寒かったことが影響しているのか?。
穂が茶色に変色する内頴褐変病もほとんど見ません。開花時期に雨が降ると起こる病気と言われています(これは降雨が無いので理解できます)。
ですから例年になく穂が奇麗なのです。大寡照であれほど心配したのに何事もなかった様に見事な穂を着けています。こうなると秋の収穫が楽しみになってきます。
当農園米は海水にがりから取ったマグネシウムやタマゴ卵殻からのカルシウム、さらにはミネグリーン(古代貝化石)などのミネラル肥料を多投しています。ちなみに現代の日本人はミネラル不足に陥っています(花粉症がその代表例)、当農園のお米がミネラルを多量に含むから寡照でもこのような穂を着けたのか?
このようなことになってイネの生理がまた解らなくなりました。奥が深いものです。