福島第2原発廃炉-正式決定
2019,08,01 14:10
7月31日地方紙に「東京電力取締役会で福島第2原発4基の廃炉が正式決定」とのニュースが載りました。
ちなみに福島第1原発は津波被害で炉心溶融事故を起こし廃炉がすでに決定しています。
第1原発6基と今回の第2原発4基、併せて10基すべての廃炉が決定したことになります。
事故を起こした第1原発はまだしも、東日本大震災から停止していた第2原発ですから廃炉決定まで8年以上要したことになります。廃炉の結論が出るまで8年もかかったということは再稼働も十分検討されたということでしょう。そして、余計な勘繰りですが「どうしてこの時期に廃炉発表なのか?」。
いま、地元の関心事は「使用済核燃料の取り扱い」と「原発交付金継続」にあるようです。
●原発立地自治体は「使用済核燃料」の一次保管を受け入れましたが、最終的な保管場所の決定は極めて困難な状況であります。誰かが言いました「国内は無理、海外も無理、では月に持っていくしか無いでしょう」。
●また、立地自治体として交付されてきた10億円/年が無くなれば財政的に立ち行かなくとの報道です。
いずれにしても福島県には、特に立地自治体4町村にはあまりにも大きな課題が残されたのです。
今の日本人が電気の無い生活に戻るなど出来るはずもありません、7割を占める火力発電方式はコストも大きく、そして地球温暖化を手助けしている状態。また国土からみて水力発電方式の復活も難しい?では風力発電や太陽光発電の今後の見通しはどうなのだろう。素人には誠に難しい問題です。
この様な当たり障りも無い生ぬるいコメントで情けないですが・・・小生も直接の当事者では無く、県人とはいえ傍観者に近いのでこれ以上は控えます。
今は個人として無力さを痛感していますが、「ふくしま」に住んでいたからこそ「動力源の重要性」を身を持って体験出来たのかな?・・・なんとも不思議で複雑な心境です。