TPP発効に思う
2018,12,30 17:30 フォトはクリックで拡大
今朝、地方紙で「環太平洋連携協定(TPP)が本日(30日)付けで発効された」ことを知りました。
地方で生活する一次産業従事者にとっては死活問題に値する大問題だと思うのですが・・・何か、いとも簡単にさらりと発動されて拍子抜けの感じ。
年末時期だからかもしれませんが全国ニュースで大きく取り上げられていません。この度の地方紙でもトップ記事ではありませんでした。
中身をあまり理解してないことに底知れない不安を覚え将来を危惧してしまいます。ただ、今後はべらぼうに安い輸入米との競争にさらされるということは覚悟しています、「ついに来たか!」という感じです。
外食・中食業界にとっては朗報だと思います。今までは利益の出ない業務米を農家は作ろうとしないことで大きく不足していました。これからはお米を始めいろいろな食材が、より安く手に入りやすくなります。しかし食材の中身はどの様なシロモノかはわかりません、従って今まで以上に企業の責任も問われることになります。
国内の一次産業は後継者不足・高齢化も拍車をかけ、今後ますます小さくなっていく事は目に見えています、よって食料自給率はますます下がっていくのは必至。今でも大きく海外に食料を依存している現状とそのリスクに小生は不安を抱えています。
一方で、他産業で生きる方に「輸出に活路」「輸出拡大の商機」と言われます。農家にはスキルが無いことで組織体や企業に頼ることになりそうです。今までの様に美味しいところを持っていかれ農家に利益は残りそうもありません。
いずれにしても、心配することは地方に住む者にとって主要産業である農業衰退は大きな問題なのです。