念願の色彩選別機導入
2018,11,28 16:55 フォトはクリックで拡大
念願であった色彩選別機を導入しました(右フォト)。今までは米穀業者にお米を持ち込み選別作業を依頼していました。当然のこと費用が発生します。
昭和の時代であれば少し位の異物が入っていても苦情は無かったでしょう、しかし現代に於いては農家直販と言えども許されない事です。真っ白なご飯の中に異色のモノがある事が許されない時代となっています。いわゆる「お客様のニーズ」なのです。
当農園は無農薬でお米を栽培します。よってカメムシによる斑点米の発生は当然起こりうること、色彩選別機を通さなければ商品になどなりません。
国が定める農産物検査は非常に厳しく着色粒が1000粒中に2〜3粒あれば2等級米と格下げになります。1等米と2等米では600円-1,000円も格差が付き農家にとっては大問題、よって農家は斑点米をなくすため農薬を2度3度と散布するのです。この農薬及び散布等のコストは大きくまたミツバチ大量死などの2次被害も生み出しています。農家にも消費者にもメリットがないこの検査規制はいかがなものか?と考える人間は小生だけではないはずです。
話がそれてしまいました。色彩選別機は1,000万〜2,000万が当たり前、とても農家が導入出来るものではありませんでした。食管法が改正され農家直販が可能となったことで、農業機械メーカーが低価格の色彩選別機の開発に力を入れました。
今まで約10年、軽トラックに25袋程度を積み込み、遠方の米穀業者に運び込み、作業終了後に再度持ち帰り倉庫に積み直すという作業を繰り返してきました。それも数十回/年、やっとそこから解放されるのです。「念願の・・・」と言っても大袈裟な表現ではないでしょう。