来季に向けての土づくり
2018,11,16 22:24 フォトはクリックで拡大
2018年秋もやっと落ち着きました。稲作農家にとって春の田植え時期と秋の収穫時期は本当に忙しく気力と体力が無いと適期を逃してしまいそうです。当農園は米作りに加え直販もしています。やっとお客様への一巡目出荷が終わりました。皆の応援を受けてどうにか乗り切ることが出来ました。
今季は異常な高温が続き、その影響による背白米・腹白米の発生をを心配しましたが全く無く、高温で推移したことで有機肥料の分解もイメージ通りでミネラル分の吸収も良好、ツヤのあるそして食味値の高いお米が出来ました。ホットすると同時に今は満足しております。
この2か月間を振り返れば、本当に忙しい日々でホームページの更新も出来ずお客様への発信をおろそかにしてしまいました。
●秋祭り;10月7日(日)に行われました。見事な晴天に恵まれて地域の皆様と久々に酒を酌み交わしました。祭事場に子供神輿が来てくれましたが子供の数が少なく一抹の寂しさを感じたものです。
●イセグリーン(発酵鶏糞)での土づくり。祭りの1週間前に宮城県まで赴き購入しておきました。実は米価低迷に伴いここ数年、安価なイセグリーンの人気が高まり入手困難となっている様です。
●以前は300kg/10a当たりを散布していましたが今季から150kgとしています。富栄養化と微生物増加が心配です、ただ発酵鶏糞の散布目的ははワラを早く分解させたいが為なのです。
●陽が射す間は室外の作業、隠れれば室内の作業をするよう心掛けてきました。色彩選別機にて異物を取り除きます。昭和の時代は籾摺り後のお米を消費者に引き渡しても「農家直販だから・・・」とお客様も黙っていましたが今は通用しません。お客様が中食・外食業界であればなおさらであり、これからの時代は【色彩選別工程は絶対】が付くほど必須なのです。
●忙しくなると考えて秋祭り前に乳酸菌発酵液を仕込んでおきました。乳酸菌にて雑草種子のアブシジン酸を分解させ発芽を促すのです。この時期から発芽しても寒くて生きていけません。
●散布作業;目に見えるような抑草効果は期待していませんが一度発芽した雑草は2度発芽はしません。よって冬季間に叩ければ少しは減るというもの。田んぼ内の種子を減らさないとキツイ除草作業が必要という堂々巡りが続くのです。ちなみに春先にも散布します。
●掘り起こした大根にビックリ。フォトをご覧あれ。